移動図書館プロジェクトが国家事業に昇格されました。

友人のアウンサンスーチー女史が15年の家宅軟禁から解放された直後、
彼女の夢である「移動図書館をミャンマーの国中に走らせて、子どもたちに本を届けたい」という願いを聞き、
たくさんの方のご協力とご支援を受け、2013年に日本の日野自動車から寄贈された二台の車から始まった移動図書館プロジェクトが、この度、国家プロジェクトに昇格されました。
今後、プロジェクトはミャンマーの情報省が中心となり、さらに活動が盛んになることが期待されます。

2019年10月、ミャンマーの首都ネピドーで行われた記念式典にはアウンサンスーチー女史をはじめ、大臣やプロジェクト関係者が集まり、当会代表の宮下も参加いたしました。
移動図書館車は現在17台となり全7管区7州で稼働しております。
その中には当会が仲介をし、寄贈した新潟市や静岡県富士宮市の中古の移動図書館車も含まれ、17台中11台が日本からの支援による車両となっています。
利用者数は年々増えており、現在では約13万4千人が移動図書館を利用(そのうち7割が子供)。寄付などで集めた蔵書は16万6千冊に上ります。
図書館や書店に通うことが難しい地域の人々や、本を買えない貧しい子供たちは移動図書館を心待ちにしており、読書を通じて、様々な知識を得ています。

このプロジェクトが今後も幅広くミャンマー/ビルマで浸透し、よりたくさんの子どもたちに本が届くよう、今後もビルマ応援の会は活動を続けていきたいと思っております。